今日のディナーに、前にもブログで書きましたが、私の大好きな御家族がいらっしゃいました。
もう何度も来て頂いているので、かなりの常連さんチームに入っていますが、今日はちょっと違いました。それは・・・・・、いつもは御来店してからメニューを御覧になり「ビストロコースやシェボンコース」を御注文になるのですが、今回は誕生会も兼ねてという事で「シェフおまかせコース」を予約で御注文になりました。娘さん(小学生くらいだと思うのですが・・・・。)も同じコースを量少なめで御注文になりました。私は、「一つだけお子様用の味付けにしようか」と迷ったのですが、普段も大人が食べている料理をちゃんと食べるお子様なので、まるっきり同じ味付けにしました。料理をだして・・・・・、恐る恐る様子を見てみると、何とちゃんとナイフとフォークを使い、大人顔負けなくらい綺麗に食べています。その姿を見て、「違う味付けにしなくて正解だ!」と安心しました。何でも、今日がフルコース初挑戦という事をお聞きしてビックリしました。あまりにもちゃんと食べているので・・・・・・。きっと素晴しい素敵な大人の道に歩んで行く事でしょう!!!
その娘さんの食べている姿を見たら、私が初めてナイフとフォークをちゃんと使った日を思い出しました。
何歳だったかは忘れましたが、場所は「ココス」です。
父の上司の方に連れて行ってもらって、(今はもう亡くなりましたが、私の大好きなおじちゃんでした。)ステーキを注文しました。その頃の私はステーキが大好きで、特別な御馳走でした。
メニューを見ていると、おじちゃんが、「秀文の好きな物を何でも頼んでいいよ!」と言ってくれました。
何ですとぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
好きな物を何でも!!!!!!!!!!!!!!!
おじちゃんが神様に見えました。
私は迷わず「ステーキ!」しかも一番高いやつ・・・・・・。
今思えば、なんて遠慮の知らない非常識な子供だったのでしょうか・・・・。きっと父は青ざめていたのかも知れません(笑)
しかしおじちゃんは、「よし!食べろ食べろ!」と笑顔で頼んでくれました。私はあの時のおじちゃんの顔は一生忘れません・・・・。
しかも、今思えばとてもぎこちない手つきでステーキを食べていたのですが、おじちゃんは「上手だなァ!秀文は本当に上手に食べるなァ」とすごく褒めてくれました。私は調子にのってもう一皿食べてしまいました。(大笑)
しかももっと調子にのった私は、その日を境に、家の御飯の時もナイフとフォークを使えそうなおかずの時は、一人だけナイフとフォークで食べていました。(一人外国人です・・・・。)
でも、今の私がナイフとフォークを使えるのは、おじちゃんのおかげなので、とても感謝しています。(私は何も恩返しを出来ませんでした。料理を作ってあげたかったです。きっと喜んでくれただろうなァ・・・・・・。)
何かいっぱい書きましたが・・・・、私のちょっとした過去でした。。。